ただひたすら困る事-雑草問題2
前回からの続きになります。
雑草 雑草と言い続けましたが、
雑草とは人間がその価値観で呼ぶ言い方であって、実はキレイな花が咲いたりする
野の花 なんです。
植物に罪はないのです。
と言う考え方や感じ方が一時期言われた事もあります。
主張にも一理ありますが、
↑や
↑を
どんな修行したら野の花と呼び愛でる事ができるのか・・・
そんな風流な心を持ち合わせてない私は、
容赦なく雑草をはびこらせない様にするか考えてみたいと思います。
世のインターネット上のサイトを探せば、雑草対策について記述がしてある記事はいくつもあります。
私も参考までにチラっと見ましたが、
対策1:抜く
とか書いてあって、
ハイ?
抜くのが面倒だからみんな困ってるのに、なんだその雑草対策「抜く」ってのは
クリックしてしまった自分を悔いる様な記事でしたが・・・
ということで、これから書くのは、それなりにお金もかかるけど、私たち造園業者にお願いして頂いて、お客様にご満足いただける効果があった方法です。
雑草対策には大まかに分けて2種類方法があります。
〇生えてからする対策
〇そもそも生えなくする対策
生えてからする対策としては除草剤はかなりの効果を得られます。
が、安全性に疑問をお持ちの方もいらっしゃいますし、枯れた草の処分等結構手間もかかります。気を付けなければ、枯らしたくない植物にかけてしまってることも・・・
そこで、そもそも生えなくする対策を練りたいと思います。
雑草が生えるのは土の上、つまり、土の部分を隠すのが良いのです。
土を隠せば隠すほど雑草は生えなくなります。
しかし、土間コンクリート?レンガ?石貼?そんな構造物で土を覆えばとんでもない施工費になる・・・
そこで、少しでも安く金額を抑えたい方にお勧めしている方法
防草シート+砂利の組み合わせです。
防草シートとは、すごく簡単に説明すると
少々の事では、破れない非常に丈夫な不織布の事だと思って下さい。
※ただし、水は地面に通しますので水が溜まって海になる事はありません
参照画像↓
表面の土を取り
(草ボーボーになってしまってる場合は、一度除草剤を散布する事があります)
土の表面を鋤取り
防草シートをはり
砂利を敷いて
完成
※ちなみにビフォーはこんな状態でした
この施工の良い点は、
- 本当に草が生えてこない
- 別の用途に使いたい時は砂利とシートを剥がせばOK
- シートはカッターで容易に切れるので、切り取れば植栽もOK↓
- 施工期間が早い
- 車が乗っても大丈夫
- 比較的安価
評判がよくない点は
- 砂利なので庭木の落ち葉の掃除がしにくい
- 歩きにくい
- 小さいお子様が砂利を拾って投げたりする事がある
- 使用する砂利の種類によってはお庭がカッコよくみえない
ということで、草木を植えてなく、人もあまり通らず、人目につかない場所に施工するにはとても適した工法です。
また、剥がせばもとに戻るので、使用用途が決まってないスペースに一時的に草を生えさせなくする方法としてもお使いいただけます。
防草シート+砂利とのことだが、
- 防草シートだけじゃダメなんか?
- 砂利だけじゃダメなんか?
というご質問も頂くことがあります。
どちらか一方だけでも一定の効果は見受けられますが、
そうすると、その効果が長持ちしません。
以下、ヘタな絵で失礼します。
1:防草シートのみ施工の場合の困った事
困った事以前に、シートを敷いただけでは美観的にあまり綺麗ではありません
- むき出しのシートの上は、風や歩く事などによってどんどん土が溜まり、その土からまた雑草が生えてきます。
- シートはピンで留めて剥がれない様にしますが、雑草は刺したピンとシートの数ミリの隙間からまた生えてきます。
防草シートを留めているピンは意外と強くありません。しばらくは頑丈に刺さっていますが、時間の経過と共に風に吹かれるうちにピンが外れて、シートがはがれてしまいます。
2:砂利のみ施工時の困った事
砂利にはぎっしり敷いた様でも必ず小石と小石の間に隙間が存在します。
雑草はその隙間を縫っていとも簡単に地上部に顔をだします。
この時厄介なのは、防草シートと違って、地上部にはしっかり根を下して雑草が生えてきますので、抜くのも一苦労です。
という風にどちらかにするとなんとも効果が中途半端です。
シートの上の土や風雨によるシートの飛散、また紫外線からシートを保護する役割も果たします。(持ちが全然違います)
↑安価で持ちがよいのは、上記施工例にもあった様にこういうタイプの砕石です。
もう少し見た目重視の方法はありませんか?とのご意見もありますが、
見た目を重視すると、
- 金額が高い工法
- 固まる真砂土風の仕上げ
- 人工芝
- 効果が防草シート+砂利より弱い工法
- 木製チップ敷
などを採用する事が多いのですが、
またいずれご紹介する機会があればと思っております。
雑草でお困りのお客様は、特に広大の敷地の方が多く、今回はコストパフォーマンスの高い方法をご案内いたしました。