できるだけ安い外構とは3
新築外構におけるできるだけ安い外構についての連載3回目となります。
前回までは、外構には建物のような大体の相場というものがありません。
そのため、やりたいと思う事を全部プランナーに伝えてみて金額を確認してみて下さい。とお伝えしました。
その結果、驚きの価格(高額)になっているはずです
そこで、
そこからどうしても必要なもの
当面は無くても我慢できそうなもの
自分でDIYできそうなもの
など選択して金額の調整をしてゆきます。
必ず収まるとこに収まってゆきます。
↑この過程でプランナーさんの力が必ず必要になってきます。
プランナーの力が何故必要なのかというと、引き算をする事に慣れているからです。
職業として日々、お客様の見積金額の増減に携わっているので、
諦めるならこのアイテム、コレは無くても暮らせる、という知識に長けているからです。
そのプランナーさんとのやり取りが納得いくものであり、
良い仕上がりのお庭ができればお値打ちな外構になります。
できるだけ安い外構とは納得いく内容の外構という事でもあるのです。
次は納得いく外構を実現させる為の施工店選びとは
これはもう既にこちらで説明する必要もなく、HPやSNSなどを検索してみて下さい。
当然ですが、気に入った施工例が多い会社ほど、ご自身に合うと思って間違いありません。しかし、ミスマッチが発生する場合もあります。
デザインに凝り倒して、コンテスト入賞などをしている会社に
宅配ポスト1個発注(便利です!)
もしくは、
カーポートや門扉、テラスの取り付けをローコストで手早く作業している会社に
ゴリゴリの日本庭園
↑参考:京都詩仙堂です。今は紅葉が美しいはずです。
などです。
値段が高くなってしまったり、納得がいかなかったりする事があります。
施工店にも得意、不得意の分野がありますので、よく確認してみて下さい。
施工店ではおそらく担当プランナーさんがついてくださると思いますが、
人間同士です。そこは話や思いが通じやすい、話が合う、納得できる、楽しいなどいろんな面でこの人とやってみたいな・・・と感じれば先ずはOKです。
さて、ここからはプランをよいプランナーさんとつくる為に守っておいた方が良いルールをお話してみます。
○出禁行為
複数社で相見積もりを取る場合、A社の図面をB社に持込み、A者社より安く仕上げて欲しいという依頼。そういう事をなさる方はごく一部ですが、稀にいらっしゃいます。
これはデザイン盗用という最大のNG行為です。
出禁です。
そもそも、真面目に自信を持って設計施工に取り組まれている会社は、そのような依頼はお受けしていません。
また、業界を挙げてこのような行為が無くなるよう活動をしております。
また、金額をどうしても抑えたいが為、そのような行為に走る方もおられますが、
ワンチャン相見積もり500件取ったら、
100万円の庭が50万円で施工できる業者がいたよ♪
などという夢のような話は間違ってもありません。
500件見積を取る間に、新生児だったお子様も中学入学を迎えてるかもしれません。
○設計料は払いましょう
昔は設計料を取る施工店は皆無でしたが、
無料である為、プランナーの給料が出ず
深夜残業、徹夜などをやっていた過去もありました。
過酷な労働が仇になり、長続きしない事もよくありました。
そして、現在でもプランナー不足です。
最近は設計料を取ってプラン、見積を作成する施工店が増えました。
設計料はプランナーの知識と技術と現地の調査などに割いた時間への対価です。
また、金額は施工店や地域、プランナーの力量により異なった設定になっています。
営業歴の長い会社や、実績のある会社などはプラン料を設定している事が多いです。
有益な情報、良いデザイン、良い提案にはそれなりのお金がかかります。
○別にそこまで納得感には拘らない、よくあるお庭がそれなりの値段でOK
と思われている方は、プラン見積に料金がかからない施工店を回るのも手です。
そこで納得いくプランが出なかった場合は、設計料を支払ってプランナーにお願いしてみましょう。
プロの意見を聴く、参考にするにはお金が必要な場合もあると腹を括りましょう。
○見積ジプシーになっておられる方もお見受けいたします。
相場を知るためには複数社に話を聴く事は当然です。
しかし、ジプシーの方は施工店もプロなのでお話をしているとジプシー生活を送られている事はすぐにわかります。
ただ、施工店は既に工事を決めているお客様、工事中のお客様も既に存在し、それを行いつつ、新規顧客様のプランに取り組んでおり、結構時間がカツカツだったりします。
見込みが薄い顧客様に対して力を入れたプランで取り組んでもらえないこともあります。
3社程度にして腰を落ち着けてそれぞれの施工店さんのお話をしっかり聞いて、値段だけでなく、ご自身の希望にマッチしているかどうかを相談してみましょう。
長々と書きましたが、外構はお庭を○○円で販売する
という商品ではなく、
カーポートや駐車場をどこに配置するのか、
植木はどうするのか、
どんな色でどんなデザインにるすのか
ポストは?表札は?
美しい庭の家に住みたい
などの希望を、どのように実現し、楽しく暮らせるかをお客様と考えて実現させる過程すべてが商品となります。
値段の安さだけ、デザインの華やかさだけでなく、トータルで依頼してもよいかどうかで判断してみましょう。