新築外構 いつ作る?
先日から新築外構を安くつくるお話をしていますが
安いは「お値段」の事ではなく、「お値打ち」であること。
○「お値打ち」とは、意見や感覚が合うプランナー・施工店と出会う事。
○「見積書」とはカーポートや土間コンクリートを○○円で作る費用という単純なものではなく、どのカーポートをどの位置につけるのかという商品のセレクトやレイアウトの過程も含めた費用であること。
○どんなにお値段が安くても、使いにくかったりすると「お値打ち」にはならない
というお話をしました。
しかし、どんなに考えて、良かれと思ってお庭づくりに邁進しても100%
あ・・・もう少しこうすれば良かった・・・
と思う事は必ず発生します。
それは何故かというと、新築外構においては、どうしても新しい生活のパターンが掴めておらず、想像で使いやすいであろうと思う外構になってしまうからです。
どれだけ、お客様の家族構成や年齢、生活スタイル、ご要望などをお聞きしても、どんな経験豊富なプランナーのアドバイスがあっても、やはりプランは想像の域を出ないものです。
それによるミスマッチを防ぐ為にどうすれば良いのか
というお話をしたいと思います。
実は私共はリフォーム外構のお仕事の比率が多いのです。
リフォームのお客様のご要望は実に明快で的確です。
それは何年も家に住み、生活スタイルも確立し、ずっと空間を使い続けた結果、
あそこを直したい、こちらの使い方を変更したいとのハッキリとしたご希望だからです。
想像上のプランを何ヶ月も検討するよりも、たった1週間でも新居で暮らした経験に勝るものはありません。
生活動線、窓から屋外の見え方、夜の様子、車を停車する時の便利な位置。
特にこれらは生活して、寝泊まりしないとわかりにくい事です。
絶対に必要だと思っていたものが不要だったり、
必要の可能性すら考えていなかったものがあれば良かったり。
皆さん、考え方は色々かと思いますが、
私どもは、可能な限り少し生活して見て感じた事を外構計画に取り入れるプランづくりを行っております。
そうする事で少しでもミスマッチを少なくしたいと思っているからです。
実際に新築外構施工後に、使いにくかったとか必要なものが入ってなかったという理由で工事後すぐであってもお庭を改修される方もいらっしゃいます。
以下、新築外構の施工タイミングについてまとめてみました
新築外構、建物と一緒につくるメリット
○入居の時から使える状態であること
○予算取りなどがやりやすい
デメリット
○生活スタイルがわからないままつくりあげるので、結果使いにくいお庭になる可能性がある。
○上記理由により、1年以内に手直しをする場合もあり
後からつくるメリット
○お庭のアイテムの要・不要が分かるので限り明日予算内で無駄のないお庭ができる
デメリット
○入居後、しばらくかなり不便
○お庭の工事中に、車を臨時で止める箇所に困る
新築外構で後から困った事で多かった事例もあげておきます
○帰宅時お庭が暗すぎる
※夜間の様子をよく知らずにご入居される事はよくあります。
最近は玄関の照明がセンサーのお宅が多いのですが、かなり近寄らないとセンサーが反応せず、夜間に真っ暗闇の中で車の乗り降りをしなければならないという事例をよく耳にします。
○あるきたい方向にアプローチ動線がうまく取れてない
※人間は最短距離で目的を果たしたい習性があります。玄関から車へ、玄関からアプローチへ、などちょっとした箇所が歩きにくい事があります。
○屋外からの視線が思った以上にある、または気にならない
※これこそが住んでみないとわからない事ですね。どちらかというと、こんなに見えるとは思わなかったという方の方が多いです。
○玄関ポーチが小さすぎる
※これは実は一番多いかもしれません。
玄関ポーチは、大荷物を持って、お子様を連れてなど人間が一旦停止する場所なので思った以上にとスペースを必要とします。
玄関ポーチは外構工事ではなく、建築工事となっている場合が多いのですが、タイルの種類が分かれば、後から外構工事で広くすることは可能です。
最初につくるのも、後からつくるのもどちらもメリット・デメリットがあるのですが、我が社は、限られた費用を有効に使うという観点から、後からつくるメリットを重要視してお話をしています。