約8年程前にこのような記事を書きました。
hanamoarashimo.hatenablog.com
8年前 新築外構のご予算として約100万円を目安として予定されている方がいらっしゃる。
しかし、100万円では住むためだけの最低限の外構ともいえない、構造物を建てるだけで終わってしまう可能性が高い。
100万円は何ら根拠のある数字ではなく、なんとなくの数字なので、私はこれを伝説と呼び、
デザイン性の豊かな外構・こだわりを盛り込みたい外構、欲しいものを入れたい外構の予算としては不足しているという内容でした。
時は流れ 2026年現在
たった8年前に流布していたこの新築外構100万円伝説は死語となったのではないでしょうか。
皆様ご承知の通り、物価の高騰、円安、原油問題など当時は思いもよらなかった事態が発生し建築にかかる予算は最低でも当時の1.5倍以上にはなったように思います。
物価も上がりましたが、お庭をつくりたいお客様にもお庭・外構がそこそこの金額かかるという知識をご存知の上ご来店なさることが多くなりました。
以前は100万円伝説が流布していたため、
お客様のやりたいが詰まった、デザイン性の高いもの、こだわりがたくさん入ったお庭をご提案して、100万円には程遠いお見積り金額のお庭を見て、
話が違う。
とボッタクリ商法でも営んでいるかのような言われを受けた事もありましたが・・・
もうそのような事をおっしゃるお客様はいらっしゃらないです。
また、ご予算も250万円から300万円程度を想定されておられる方が多く、
物価の上昇とは別に外構費用に対する意識も変わったのだと感じます。
以前のお客様は、「外構にそんなにお金がかかるとは思わなかった」という方が多くいらっしゃいました。
一方、最近ご来店されるお客様は、「外構にもある程度の予算が必要」ということをご理解いただいた上で相談に来られる方が増えています。
そのため、お打ち合わせでは「いくらかかるのか」よりも、「どんな暮らしがしたいか」というお話をする時間が増えました。
これは設計をする立場として、とても嬉しい変化です。
こちらは、↓ 2018年当時の記事で使っていた外構価格のイメージ図です

2026年改訂版だとこんな感じです

単純に材料費、人件費の高騰による外構価格もあるのですが、
2026年図中の Garden と書いてある箇所、ここは2018年頃ですと何をやっていいのかピンとこないが故に、ふんわりと土のまま空けておく方が多かったのです。
しかし、この8年の間にお庭にある劇的な変化と革命が訪れます
気候の酷暑化と
人工芝の登場
です
土のままにしている庭スペースは当然ながら雑草だらけになってしまいます。
当然夏場は草むしりをお客様方がなさっていたワケです。
しかしながら、酷暑化が進み、現代の草むしりはもはや死と隣り合わせ。
真夏は一秒たりとも屋外に出る季節ではなくなりました。
草が生えない
これは現代の庭の最重要キーワードでもあります。
そして、草が生えないを簡単に実現させて、しかもある程度見栄えがよい
人工芝が劇的に広まり始めます。
芝の庭は昔から大変人気でしたが、本物の芝は手間がかかることがネックで普及していませんでした。
その上
ワンチャン自力で設置可能
実際にお客様ご自身で設置された方も多くいらっしゃいます。
2018年以降、草むしりが生命を脅かす作業になり、人工芝が広まったことで
ふんわりと残しておいた土のスペースがお庭から無くなったことも新築外構の金額を押し上げる理由になったと思います。
こうして振り返ると、2026年の外構価格は単純に「高くなった」のではありません。
物価が上がったことももちろん理由の一つですが、それ以上に、お客様が庭に求めるものが大きく変わりました。
以前は、「家が完成したから、とりあえず外構も。」という考え方が多かったように思います。
しかし現在は、
「草が生えないようにしたい。」
「休日を庭で過ごしたい。」
「愛犬を遊ばせたい。」
「子どもが安心して遊べる庭にしたい。」
そんな暮らし方から庭を考える方が増えています。
つまり、お庭は「家の外側」ではなく、「暮らしの一部」になったのです。
だから私は、外構工事の金額が上がったことを残念だとは思っていません。
もちろん、お客様にとっては大きなお買い物です。
だからこそ、そのご予算の中で何を優先し、どんな暮らしを実現したいのかを一緒に考えることが、以前にも増して大切な仕事になったと感じています。
8年前、「新築外構100万円伝説」という記事を書いた頃には想像もしなかった変化が、この8年間で起こりました。
さて、8年後の2034年には、外構はどんな進化をしているのでしょうか。
少し楽しみでもあります。
















