気が付いたら困る事-木 大きくなりすぎ問題1
庭から撤去してほしいと過去にご依頼のあった植物(ガーデンアート調べ)
ゴールドクレスト
ユーカリ
ミモザ
モクビャッコウ
ラベンダー
ローズマリー
ミント
ワイヤプランツ
初雪カズラ
アイビー
これから、お庭に植物を植えようとなさってる方、
覚えておいてください。
地植えにすると
ヤバい植物たちです↑
植物に罪はないのですが、お庭の管理はキレイごとでは済みませんし
噂に聞いた話ではありません。
お客様ご自身でたった数百円、数千円で購入したはずが、植えて数年後、
〇万円以上の費用を頂いて、撤去を余儀なくされた植物達です。
実体験です。
中でもゴールドクレストは過去において最も撤去回数が多い樹木です
買った頃は可憐であっても、
樹形を保ちながら剪定するのが難しい木なので、何もせず、ただ植えていたら巨大化し
根が弱いので強風で倒れ、撤去依頼というパターンが多いです。
ゴールドクレストが流行したのが15年程前。
そこから、成長し、倒れ、撤去され、ゴールドクレストの呪いから日本のお庭も解放されてきた様に思います。
ただ、黄色味を帯びた葉色で、香りもよく、クリスマスのディスプレイになる木でもあります。お好きな方も多いと思いますので、
どうしても我が家に!という方は植木鉢で楽しまれる事を強くお勧め致します。
また、上記撤去リストを見るとある一定の傾向があります。
モクビャッコウ
ラベンダー
ローズマリー
などはシルバーリーフ系と呼ばれ、
銀色がかった薄くて淡い葉色で、好まれる方がとても多いのです。
確かに、このシルバーリーフ系の植物が入ると、ナチュラル感、シャビーシック感、オシャレ感が増し、洗練された意識高い系の植栽群になります。
私も若いころは、シルバーリーフを必ず庭に入れていたのですが、数年前から
お客様からリクエストを頂く
寄せ植えで一時的に楽しむ
以外の用途では一切使わない事に決めました。
何故なら、
短期間で常軌を逸した大きさになるからです。
なのに、そんな木に限ってお庭に植えてみたいとのリクエストを多くいただきます。
そういえば、3月8日はイタリアではミモザの日と呼ばれ、男性が女性にミモザの花をプレゼントする日なのだそうですが・・・
名前といい、お花の姿といい、一気にオシャレ感が盛り上がるミモザは日本でも大人気ですが、このミモザなどは、常軌を逸した成長を遂げるシルバーリーフの代表格です。
こんなにオシャレなのに・・・
なれの果て・・・↑(推定6m以上)
こんな感じでインテリアに大活躍のユーカリも
なれの果て・・・(推定4m以上)
木のサイズだけでなく、苗木の頃はあんなに丸くて小さかった葉っぱも巨大化しています。
どうしても楽しみたい方は、こちらも植木鉢で楽しむ事をおすすめします。
一方、高木にならない植物でも
紫色の花がかわいらしいラベンダーは
大きくなると手に負えません(高さ推定1m以上、株の太さ不明)
横方向と樹姿が乱れるという点がネックです。
こちらも植木鉢で楽しむか、
花壇に植えて、大きくなってきたり、可憐さが失われてきたら一度抜いて、新しい苗木と植え替えるくらいの潔さが必要です。
さっきから、犯罪者の様に植物を紹介していますが、
いずれも魅力があり、人気がある植物です。
しかし、ひたすら意識高い系のお庭目指して、シルバーリーフなどを勢いで植えてしまうと、一般的な日本の敷地事情に合わない成長を遂げるという点において困るという事が実際に多く見受けられます。
しかも、大きくなりすぎた植物の撤去にはそれなりのお金がかかります。
- これらの植物を植える時は、なるべく鉢植えで!
- ちょっとでもアレ!?と思ったら自力でなんとかできる時に抜く覚悟で
- 姿が乱れてきたら、一度抜いて新しいモノを買って植え直す
植物を健やかに大きく育てるのも庭を持つ醍醐味ですが、
植物の大きさを調整して美しくキープしり事もとても大切な事です。
気合と熱意と根性だけで庭を美しく保つのはたやすいことではありません。
つづく