気が付いたら困る事-木 大きくなりすぎ問題2
からの続きとなります。
木、大きくなりすぎ問題は、ついつい背丈の大きな樹木を想定してしまいがちですが、
前回でも述べた、つる植物や匍匐性の植物も意外と大きくなりすぎてしまうのです。
以下、撤去の経験がある植物ですが、
ローズマリー(匍匐性)
ミント(地下茎)
ワイヤプランツ
アイビー
どれもこれも買った当初は9センチポットに収まり、200円~300円程度の苗でした。
ローズマリーは名前がカワイイのと、お料理に使える(肉の臭みを消す)との触れ込みで比較的お客様からの人気も高い様ですが、植えられた数が多い分、撤去も多くしてきました。
料理に使えると言っても、日本人の我々は
あまりこのような↑食事もとりませんので、利用の機会は限られています。
料理に使う以上のスピードで繁殖します。
料理に使えるハーブは思わず植えてしまいたくなりますが、
料理に使えるモノを同じ植えるなら
オシャレ度がちょっとアレなんですが、
絶対にネギの方が有用性が高いです。
ミントについては、ローズマリーよりさらに猛スピードで繁殖します。
厄介なのは、地下茎で増える為、抜いても抜いても地面のどこかから生えてきて、管理が大変難しい事です。
私は実は、相当なミント中毒で、日々の生活にミントの清涼感がないと生きていけないレベルの人間です。
余談ですが、私のデスクに常備されているもの↓
ということで、少々のミントが生えたところで、
ミントティーに全然足りねーよ。そんなんじゃ。
と大きく出る事はできるのですが、
大量の生ミントを収穫し、ミントティーにして知人。家族に飲ませると
「まっず~~~~~~」
との事で、どうやら日本人の味覚にマッチしない場合も多い様です。
料理に使うと言っても、庭のミントを一枚とって、水やケーキに浮かべる程度を想像しておられるなら、植木鉢での栽培がおすすめです。
しかし、同じハーブなら、
絶対パセリの方が有用性が高いです。
よく料理のレシピ見てると、パセリ少々って掲載されてませんか?
あのパセリ少々にちょっとイラっとするのですが、手元に植えておけば、パセリ少々が実現可能です。
パセリはホームセンターで購入しようとすると、ハーブや花苗のコーナーではなく、野菜苗のコーナーに陳列してある事も多いので、気になる方は野菜苗のコーナーも覗いてみてください
次はつる植物なんですが、こちらも
何度も申し上げますが、
始まりはたった数百円のポット苗だったのです。
アイビー
ワイヤプランツ・ハツユキカズラ などのつる植物は
葉の色や形がかわいらしく、育ち安いので人気があります。
つる植物の厄介な点は、
横にも下にも上にも伸びて伸びて伸びまくる点です。
四方八方に伸びまくった結果、気が付いた頃には、お客様自身で抜くに手に負えなくなるのです。
つる植物を放置しておいて、気が付いたら家の壁につるが這っていたというお客様もいらっしゃいました。頑張って取ってみると、建物の外壁につる植物の跡がくっきりと残ってしまいとても残念な事に・・・
また、地面に伸ばしてしまったつるは着地した場所で根を張り、さらにパワーアップして広がり続けます。
人力の抜根除草では取り切れず、最後は除草剤を散布する事もあります。
防ぐ方法は、
- 地面に植えない
- 植えるけど念入りに様子を見てつるが広がらない様に頑張る(特に地面や壁に広がらない様に注意)
の2点
方法1を圧倒的におすすめいたしますが、
お庭や植物が好きで、いつもお庭に出てるから2の方法で大丈夫!
と思っておられる方もいらっしゃいます。
元気よく伸びて、美しい葉を披露してくれる植物を見ていると駆除するのを躊躇ししまう事もあります。特に植物がお好きであればその可能性もあるでしょう。
そういう私もハツユキカズラの処分を決意するのに、3年以上かかりました。
しかし、つる植物に情けは無用です。
つる庭屋敷になる前に速やかに、伸びたつるの整理をしてください。
最後もいいます。
最初は数百円のポット苗を地面に植えたばかりに、
業者に数万円の費用を払って取ってもらうという
事例が実際にありますので、ご自身のお庭に出る頻度や管理をする時間があるかどうか、などよくご検討の上、お庭の植物を楽しみましょう。
こちらにご紹介した植物はどれも本来は姿形や香りなど、すぐれた点がたくさんあります。しかし、植物は生き物なので放置すれば思いがけない成長を遂げるもの。
育て方に注意をしながら、植物の良さを味わって頂きたく思います。